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2008年07月01日

モータースポーツ&電動レーシングカート 喧嘩上手?すり抜け上手?レース中のパッシング

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 ちょっと教育ネタから離れちゃいますけど・・・。

 レース中にどんな感覚でオーバーテイク(追い抜き)をするかと言うお話。

 大いに性格に拠るところだと思うのですが、大きく2つのタイプがあると思ってます。



 ひとつは、まさに「バトル」を意識した追い抜き。

 相手を心理的に揺さぶりながら、「人間」対「人間」の駆け引きを意識して追い抜くわけです。

 時にはフェイント、時には真っ向勝負と、人間臭いやり取りをしながら追い抜く。

 見ていてもハラハラドキドキのオーバーアクションが出やすいのもこのタイプのドライバーですね。



 もうひとつは、自分以外のマシンを「動く障害物」として見ていて、その障害物をするするっとかわしながら前に踊り出て行く意識の追い抜き。

 自分以外は「モノ」として見ていて、相手マシーンの動きを統計的に判断(推定)してすり抜けラインをイメージする。

 圧倒的な性能差のあるクルマ同士の追い抜きでは多くのドライバーがこの感覚で抜いていると思いますが、僅差のクルマ同士でもこの意識で追い抜きをかける。

 基本的にクレバーな走り方に見えるんですが、当てが外れると「なんでこんなミスするの?」といったポカをやることも多いドライバーです。



 どちらが良いとか言うわけでは無いのですが、どちらの意識も無いドライバーもいるんです。

 それってどういうこと?と言うと、完走重視のドライバー。

 追い抜きを極度に避けるドライバーです。 

 面白いですよね。

 これでも意外と安定したシリーズ成績を残せることが多い。



 もちろん目立ち難いんですけどね。



 追い抜くか、追い抜かないか、追い抜くならどんな意識で抜きに掛かるか。

 この手の引き出しは多ければ多いほど良いというのが今日の結論です。



 追い抜きパターンは技術的に良く説明されるのですが、追い抜く気持ちの持ち方は意外と語られない。

 でも、技術は戦術。気持ちは戦略。こう考えて、自分の気持ちの持って行き方をコントロールできるようになることは、タイムトライアルとは違う「レース」において重要な資質だと思います。

 タイムを出すイメージトレーニングと、追い抜きをするイメージトレーニング。バランス良くトレーニングすると、実践で役に立つことが多いと思いますよ。





posted by papacchi at 18:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 3.モータースポーツと教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月30日

モータースポーツ&電動レーシングカート 保身と責任

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 レースにエントリーしたり練習走行をする際に、レース主催者へ提出する申請書やサーキットからのレシートには「死亡事故等の責任を主催者(あるいはサーキット)へ問うことはしません。」といった誓約が記載されていることに気付くと思います。

 ドライバーは、これに了解することでレース参加や練習走行が許可されることになります。

 これはモータースポーツだけで行われているものではないと思いますが、私自身が初めてこの重大な記載に触れたのは小学生の頃にエントリーしたスキーの大会の時でした。

 エントリー申請書を大会本部から貰って来て、自分で記載していた時です。

 それまでは両親に書いてもらって提出していたのですが、自分で初めてその書類をよく読んだのがこの時でした。

 「死亡」の文言に、それまで怖いと思ったことの無いスキーに大きな危険を初めて感じたものです。

 そして、自分のしていることが社会的にも重大な影響を与える可能性があると理解しただけでなく、それまで以上にその競技を誇らしく思いました。

 大人社会に仲間入りできたような誇らしさを感じ、をさらに真剣に取り組もうという気持ちに変化したのを覚えています。



 最近、米国訴訟社会をうわべから見ただけの「偏重」的なサルマネが、日本で見られるようになりました。

 特にPL法を盾にしたメーカーへの責任追及は政府も巻き込んでいる(政府が主導している)風潮でもあります。

 正直なところ、使い方を誤ったケースが大半でありながら、事故の可能性が残っていてはいけないという論調でメーカー責任を問う例が多すぎます。

 

 明らかに瑕疵のある製品、常識を逸した不安全な製品が堂々と日の目を見ることのないように、事前に食い止めるのが本来の社会的要求だったと思います。

 ところが悪法なのか、法の解釈を誤ったのか、極論すれば「原子力開発」が「原爆」開発につながったのだから、原子力開発をした者は責任を取ってくれ!と言わんばかりの論調でメーカーを攻め立てます。

 個人攻撃等をする気はありませんが、自動ドアにはさまれて死亡した例や、エレベーターに自転車のまま乗り入れてはさまれて死亡した例、エスカレーターで昇る最中に壁に首を挟まれて死亡する例、ガスコンロのノブが作動しやすくガス漏れ事故につながった例、等々はユーザー側にも大きな反省点がありました。



 これらの事故を踏まえ、社会的に改善活動に出ることは素晴らしいことだと思います。



 ただ、良く話を聞いているとそうでもない。特にメディアは先述の原発的論調を平気で発し、視聴者を唖然とさせる例が増えています。

 事故が起きたのは、機器の危険性を理解できなかったユーザーの利用方法。

 どんなに便利な道具や機器でも扱い方を誤れば怪我をする。

 こんな当たり前のことを「当たり前では無いのだ!」と口に出せてしまう人間が増えている。

 大切なわが身や、子ども達のことを思うなら、事故が起きる前に「保身」する術を学び、そして教授すべきです。

 事故責任を問うことが「弔い」意識に根付いているように伝わって来るのが不思議でならない。



 私は、保護者責任、特に親権所有者や後見人等の資格所有者に対する保護者責任の明確な規定が必要な時代になってしまったのだろうか・・・という、一抹の不安さえ感じています。

 我が子の身を守るどころか、自分の身も守れない人間が増えていることに不安を感じているんです。



 安全な社会を作り上げること。これは諸手を挙げて賛成・協力したい。

 ですが、保護者責任を果たしていない人間のために、法を歪曲して活用するのには反対です。

 「民法」の最初にも有名な文言が記されています。

         権利ノ濫用ハ之ヲ許サス

 社会責任や私人間の責任は、被害者自身が充分に注意義務を果たしていたからこそ初めて問えるのです。



 モータースポーツは危険を伴うことは明らかです。

 だからこそ、ジュニアであろうと一個の責任あるドライバーとして練習やレースに参加しなければなりません。

 子どもだから、知らなかったから・・・巻き添えを食らう他のドライバーには通用しない言い訳です。

 お互いに励ましあい、尊重しあい、そして切磋琢磨していくスポーツなのです。ご両親も、お子さんも、常に真剣に学ぶ姿勢を持つこと、そして伝授していく姿勢を持つことが要求されます。

 「保身」は生きているあなたやお子さんの身を不当なトラブルから守ること。死んでから他人を責めることではありません。

 生きている間に、あなた自身とお子さんの為に「責任」を果たす方がよっぽど幸せでは無いですか。

 そして、この「保身」を続けることで、周囲にいる仲間達の安全も高めることが出来るのです。

 

 最後に好例を。

 ゴルフの「坂田信弘プロ」のジュニアスクールでは、初めてクラブを握らせる前にコーチが生徒の頭をゴルフクラブのヘッドで小突くそうです。

 「小突いただけでも痛いだろ?これを人の傍で振り回したらどうなるか判ったな?」

 非常に大切なレッスンだと思っています。





posted by papacchi at 17:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 3.モータースポーツと教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

モータースポーツ&電動レーシングカート お金教育と人生ゲーム

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 子供たちにはお金のことを正直に話すのが我が家のスタイルです。


 まだまだ小学校3年、1年の子供たちにはピンと来ないようですが。


 1年生の子は、3年生のお兄ちゃんの影響で、掛け算は8割方暗記してしまいました。が、基礎となる足し算、引き算はまだ身に付いていません。


 物の数と数字表記と加減算の関係が頭の中でリンク出来ずに苦労しているようです。


 暗記が得意らしく、正解を出したいが為に、式ごと暗記してしまおうとまでしてしまいます。


 


 そこで、毎日1回の限定で、「人生ゲーム」を3人でプレーしています。ママは雑用が多くて参加できないので(笑。


 駒を進めるのにだけ、ルーレットではなくサイコロ2個を使っています。


 時間短縮の意味合いもありますが、数字と物の数(サイコロの目の数)との関係を経験的に身に付けてもらおうという狙いです。


 もちろん、駒を動かす行為も「スケール」を理解する教材としてうってつけです。「数直線」のイメージそのものですからね。


 そして、いきなり4桁、5桁のお金の計算。


 500円、1000円、5000円、10000円、・・・・の区別と足し算、そして、おつりの意味とその算出方法。


 最初の数日はパパがてきぱきとやって見せます。数日やっていると、3年生の子が銀行役を買って出るようになりました。


 銀行役を買って出るようになったら、掛け算、割り算でお金の簡単な勘定方法も教えてみます。このとき、掛け算、割り算の持つ意味自体を実践的に体感させることが出来ます。


 そうなると1年生の子も黙ってはいません。銀行役をやってみたくて仕方なくなってきます。


 ただ、加減算がまだピンと来ていないわけですから、言われた通りにお金の出し入れをすることしか出来ません。


 それでも、「おつり」の存在、売買のイメージ、ゲーム後の資産の清算方法、そして資産の大小が勝敗に関わることなど、どんどんノウハウを吸収し始めるようになります。


 また、「株」と言うものの存在と、「相場」と言うものの存在を知ることのきっかけにもなります。


 人生ゲームの「株」は本来の「株式」を説明するのには役に立ちませんが、「株」の話のきっかけにすることが出来るようになることは大きな収穫です。


 また、生命保険、火災保険、自動車保険といった「保険」というものの存在を知り、何を目的として活用するのかという事も簡易的に知ることが出来ます。


 あくまでボードゲームなのですが、ご両親がひと言、ふた言、追加説明すると幅広い教材として再活用できます。


 他にも職業選択や結婚、子供、転職、金銭的トラブル、等々こまごまと話題提供してくれるキーワードに満ち溢れています。


 子供ですから、知らないコトバが出てくると必ず質問してきます。


 このときがまさにチャンス。まず「ひと言」でイメージを抱かせる説明をするように心がけると良いです。


 「ちょっと難しいと思うけど・・・」といったハードルを設ける言い方は厳禁です。「君なら判ると思うんだけど」と言う姿勢で、でも徹底的にシンプルな説明をすることに配慮しましょう。


 理解できなくても、そのキーワードが頭の中に残ることが大切ですから。


 たとえば「おつりって何?」と聞かれたら、「お友達にポテチを分けてあげる時、袋ごと渡して必要なだけ自分で取らせてあげる事があるよね?そのとき返してもらった、残ったポテチがおつりなんだよ。"必要なものだけ取って良いよ"という事なんだ。」などと話してあげると良いと思います。


 そして、ゲームで印象に残った経験をもとに実際のお店での売買経験を与えるんです。


 また、欲しいものを手に入れるための「お金」は一般的にサラリーで得られること、そして、それ以外にも得る方法があることなども、「現場」で簡単に話して聞かせることも可能になってきます。


 簡単にまとめて説明する習慣は、まずパパやママがマスターしなければなりません。


 すると子供たちも真似を始めます。簡潔な説明の仕方を家族でマスターできるようになります。


 これは、いざと言うときに役に立ちます。例えば、学校で嫌な目にあった事、体調が悪いこと、したいことがあるんだけど・・・といった場合。言いにくいことを言って欲しい時に、ポツリとでもポイントだけは口にしてくれるようになります。


 これは子供に何かあった場合に、早期に気付いてあげるのに非常に有効です。


 言いにくいから口にしたくないんですよね。私たち親の立場なら経験済みですから知っているはず。


 だから、早いうちに簡潔にポイントを言い合える家族関係になっておくことは、ライフラインを構築するのと同様の重大な意味があります。


 


 ゲームのルール(シナリオ)全体を把握することも全体観の育成に効果的です。


 全体観に気が付くのは親が思っているほど時間はかかりません。だいたい一度の大敗で、自分が何をすべきだったか2人ともすぐに気が付いてしまいました。


 たまに、パパが罠を仕掛けて、子供たちを負ける方向へ誘導しますが、あっという間にその罠に気付いて避けて通る全体観を習得してくれます。


 


 人生ゲームは非常に単純でローカルルールも作りやすい、ある意味で穴だらけのゲームです。


 ですから、お子さんの成長の度合いに合わせて、とくに強化したい苦手なポイントを、簡単に盛り込めます。


 文字を読もうとする意欲も出てきますから(1年生の子など、パパにイカサマなルールで負かされていることに気付くと必死で自分で読むようになりました)、自主性の向上にも効果があります。


 


 3ヶ月もしないで飽きてしまうと思いますが、次のステップを用意するのにはちょうど良い期間だと思います。


 お金の持つイメージ、簡単な加減算とおつりのイメージが身に付いた証拠ですから、人生ゲームはそこまでで役目を果たしたと思ってよいでしょう。


 


 昔ながらのゲームですが、親子でスキンシップを図りながら、「パパやママのずるがしこさ」を相続する意味も込めて、幼いうちに体験させるのに適したゲームだと思います。


 


 そして次のステップには、やはりおなじみの「モノポリー」へと進むことになります。


 


 




posted by papacchi at 01:06| Comment(1) | TrackBack(0) | 3.モータースポーツと教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月22日

モータースポーツ&電動レーシングカート レーシング・メンタル

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 ポジティブな方向性と、パワフルなイメージ。


 この二つの要素が掛け算となってメンタリティの効果を高く引き出すことが出来ます。


 ここで言うイメージは想像力のこと。未体験なこともあたかも経験済みの様にリアルに想像できるほど、パワフルと言える。


 そして、失敗したことも成功したかのように「記憶を刷りかえる」ことが出来なければならない。


 なぜ失敗したのだろう・・・。


 そんなことを考えてはいけないってことです。


 こうしたからこの失敗が起きたんだ!なるほど!次は別の方法にチャレンジしてみよう!


 こう考えて欲しいんです。


 小さくてもいい。成功体験を積み重ねることは、途方もなく大きな自信につながっていく。


 自信過剰になりなさいと言っているわけではありません。実際に成功したことは事実として受け入れられる。そして、失敗したことも「気付き」として成功している。だから、これも成功体験として積み重ねていく。


 そしてこれらの成功体験を補助として、よりリアリティのあるイメージを創り出せる「頭」を作っていく。


 それも、「3年後にフォーミュラ・チームに自己推薦したときに、文句なく採用してもらう!」という「本心からなりたい夢」への具体的なベクトルに向けて。


 そのために、毎年、着実にステップアップする。


 毎年ステップアップするのだから、そのカテゴリでトップを取る。


 トップを取るのだから、去年までの各コースのべストラップを安定して出せるようにする。


 各コースのベストラップを出したドライバーのデータを集めまくるとともに、自分との違いをデータを元にハッキリさせる(区間タイムもあるに越した事は無いが、それよりビデオで比較しよう!イメージで比較するのが自分にフィードバックしやすい)。


 セッティング情報も集めまくる。


 どちらも、コミュニケーションが大切だ。そうなら、自分が多くの人の中に溶け込んで気軽に話せる性格に変えていく。


 本心から「3年後にフォーミュラ・チームに自己推薦したときに、文句なく採用してもらう!」と夢見ているなら、「自分には出来ない」なんて理由を考えている暇はないってことです。


 気が付いたら、なりたい自分になっている。


 だから、「楽しんで」、「夢中になって」、進み続ける。


 そして、今チャレンジしていることをクリアしたら次に何をするか、常に決めておく。


 一瞬でも立ち止まったら、それまでの勢いはあっという間に止まってしまう。


 


 野球のメンタルトレーナーとして著名な高畑 好秀さんの『打たれ強い自分をつくる方法』を紹介しておきます。


 立ち読みでも読みきれるくらい、シンプルな文章とエッセンスでまとめられています(立ち読み勧めてる訳じゃないからね)。


 つまづいたとき、壁にぶち当たった時、30分くらいぱらぱらっと眺めるだけで良いんです。


 スポーツにもビジネスにも共通して活用できるエッセンスだから、レース活動全般で新しい「気付き」をいつも君に与えてくれるはず。


 「俺には才能がある!」


 「あいつは才能があるから良い・・・」


 そんな卑しい考えを吹き飛ばしてくれるから。そして、現実的に夢に到達させてくれるよ。


 


 メンタルトレーニングが、一番難しい。


 だって、君を動かすのは「心」なんだから。


 だから、強くても弱くても「心をコントロールできる人」になるトレーニングは必須。


 早いうちからはじめるべきなのはドラテクよりも「メンタルトレーニング」だって言うこと、わかっているよねきっと。今の君なら。


 




posted by papacchi at 18:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 3.モータースポーツと教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

モータースポーツ&電動レーシングカート 雨の日を大好きになろう!

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 4輪モータースポーツを楽しむなら、雨と雪が好きになって欲しい。

 さすがに、雪の日はサーキットはクローズされてしまうけれど、雨なら大丈夫。

 絶対速は下がるからコースアウトしてもマシンへのダメージは小さいし、タイヤの磨耗も少ないし、特にレーシングカートならその恩恵は絶大。

 しかもドライビング技術も高くなる。

 雨が降ったら「カート日和だ!」と自然に思える人がどんどん上手になっていく。

 

 少ない練習量でいきなりタイムを出せるのが理想。それはその通り。

 でも、本当に少ない練習量でタイムを出せるか・・・?というと、そんなわけはない。

 「少ない練習量でいきなりタイムを出せるのがベストドライバー」と信じきっていたら、チャンスは永遠に来ない。

 オーディションなどで、少ないチャンスでベストラップを出せるようになっておくために、今与えられた条件で出来るトレーニングを、人の2倍も10倍も、100倍もやっておく!

 上手くなるためにはそれしか無い。

 そういう細かい目標を着実にクリアしておくからこそ、オーディションで「フォーミュラ未経験です」と言いながらベストラップが出せる。

 第一、雨の日のトレーニングなんてスリリングで楽しいじゃない!

 最高速からのフルブレーキ、横Gを受けたままのステアリング切り返し。それだけじゃない。

 普段やったことの無いオーバーアクションを試して、ドライコンディションより極端に大きく発生する反応を大忙しでコントロールする。

 必ず目が覚めるような何かを発見するはず。

 しかも、雨を嫌って来ないドライバーに差を付けるチャンスでもある。

 人が少ないコース上で大胆な実験的ドライビングも試せる。

 

 本当なら雪の上で走らせたいくらい。

 北海道の雪なら、コースアウトしても車は壊れないから。

 僕も、北海道の雪の峠道を、下りで何度も走った。

 もちろん誰にもススメ無いよ。道路交通法違反だから。

 でも、何度雪の壁に貼り付いても車は壊れないから、たっぷり練習できた。

 いつか、北海道のあらゆるサーキットで、雪上トレーニングを思い切り出来る様になって欲しい。

 スノーモービルを走らせておくのはもったいなさ過ぎる。



 今はせめて、雨くらいは楽しもう!

 自分の靴の裏より、タイヤと路面の接触具合の方が敏感に判るドライバーになるために。



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モータースポーツ&電動レーシングカート レーシングドライバーというビジネス

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 ビジネスとしてレーシングドライバーはどのような視点でモータースポーツを見ているのでしょう。


 また、どのように成功に結び付けて行ったのでしょう。


 


 プロのレーシングドライバーになれば、それだけで食べて行けると思っている人が多いのではないでしょうか?


 結論から言うと、そんなことは無理です。


 食べて行ける様にビジネスパーソンとしての才能も発揮した上で、食べて行けるプロのレーシングドライバーになれるのです。


 そうして、シューマッハーやプロストら多くのF1卒業生のように、モータースポーツ業界や社会的な活動に貢献できるポジションを獲得できるわけです。


 海外ではこういった事例は良く知られています。


 が、意外と日本国内でこういった事例を身近に知ることは出来ません。


 先日見かけた『クルマ界のすごい12人 (新潮新書 269)』には、ひとつの章を使って、レーシングドライバーでありインパル社長でもある「星野一義」さんのビジネス視点からのモータースポーツが端的に記されています。


 星野一義さんの口から語られた言葉のまま、ビジネスとモータースポーツに対するこれまでの取り組み方、そしてレーシング・ドライバーとしての取り組み方が、誰にでもわかる表現で頭に飛び込んでくる。


 これはぜひ立ち読みでも良いです(あ、良くないか・・・)、目を通しておいてください。


 


 同様に、『挑戦から生まれた17の成功例―ビジネスは論より挑戦』には、当時スーパーアグリF1代表としてチャレンジ中だった「鈴木亜久里」さんの声が、やはりひとつの章を使って記されています。


 この章も、上の星野さんの章同様、ぜひ読んで欲しいと思います。


 ビジネスマンとしての視点、苦境に立たされたときにどのようなアクションを選択したか。この2人の決断が、今もって日本のモータースポーツの礎になっていることに、もっと目を開いて気付いて欲しいと思います。


 


 星野さんのコメントは、私が中学生の頃から常々語っておられたコメントです。未だになんら変わっていないことに驚かされます。それだけしっかりと固められた信念なのだと今頃理解できた気がします。


 「日本一速い男」と呼ばれ続けたレーシングドライバーは、日本のスポーツビジネスもリードしてくれていました。


 そして若い世代からも鈴木亜久里さんのようにたくましいビジネスパーソンが生まれました。


 F1に行けたから出来たのではありません。


 鈴木亜久里さんだったから始められたのです。


 そして、我々にもできることを数多くヒントとして与えてくれています。


 


 プロを目指す皆さんにはぜひ、折に触れて何度も読んで欲しい彼らの声です。


 


 そして、モータースポーツでビジネスを学びたい方にも一読必須の声です。


 


 ビジネスの鉄則は、「人マネから始める」。ならば、礎を作った人を乗り越えていくのは次に続く世代の義務です。


 


 以上、簡単にご紹介しておきます。


 




posted by papacchi at 16:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 3.モータースポーツと教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

モータースポーツ&電動レーシングカート バランス感覚を楽しみながら養う エクスライダー

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 先日、家族で近所の公園を散歩していた時に、小学3年の息子のお友達(女の子ですが)から面白いものを紹介され、試す機会がありました。


 エクスライダー(XLIDER)と言うそうで、スケボーを半分に切って、それぞれに片足を乗せるような不思議なおもちゃです。


 私はスケボーやローラースケート、スノーボードも乗ったことがありませんが、基本はスキーと同じだと思っていますので、「おじさん乗ってみて!」と言われた時も「そう?」と気軽に借りてしまいました。


 エクスライダー(XLIDER)の乗車方法?を簡単に説明してもらい、実際に乗ってみます。


 「ああ、これブレーキが無いんだなぁ・・・」と今さらながらに思いつつ、そのまま「まあ、どうにかなるだろう」とそのまま緩やかな傾斜を下っていきました。


 途中、足を前後させると加速することもわかり、体重移動で簡単にターンできることもわかりました。


 ショックだったのは、上りの斜面で進まない!


 戻って来れないのです。


 彼女はすいすいと足を前後して加速させて上って行けるのですが、この上り方は実質30分程度では掴めませんでした。


 しかし、これはなかなか面白いバランストレーナーだと思います。


 聞くと、いきなり乗ってそのまま滑走できた人はいなかったとのこと。彼女も1ヶ月傷だらけになって練習したと、一緒に付き添っていた彼女のママさんと力説していました。


 どうやら、いつもボーっとしているお友達のパパ(私のこと)の不器用さを見たくて貸してくれたとあとで知り苦笑いです。


 


 フィットネスアイテムとして紹介されているショップさんも多いようですが、これは繊細なバランス感覚を手軽なスピードで、たいした準備の手間もかけずに、トレーニングできる優れものグッズかもしれません。


 ブレーキが無いのと車輪のスライド(ドリフト)が利用できないのがちょっと不満ですが、転ぶ練習にも最適でしょう。


 アスファルトの上で転び方が上手になるのはとても有意義です。


 


 残念なことに私の子供たちは、誰も挑戦しようとしませんでした。彼らも、モーグルスキーの里谷多英さん同様に、フィットネスボールの上で立ち上がれるバランス感覚があるのですが(私はこれができない・・・)、チャレンジ精神に欠けるんですよね。


 


 でも、レーシングカートの休憩時間に気分転換に乗ってみるのも、無駄なおしゃべりの時間を増やすよりは役に立ちそうです。


 


 レーシング・ドライブが上手になるアイテムではありません。


 ですが、基礎的なバランス感覚とセンサーとなる感覚をわずかでも研ぎ済ませてくれるアイテムとしておススメします。


 


 わたしも、こっそり購入して、気が付いたら子供たちがおもちゃにし始めるように仕向けてみようと思って居ます。


 


 





posted by papacchi at 15:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 3.モータースポーツと教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月21日

モータースポーツ&電動レーシングカート 度胸のつけ方、慎重さの植えつけ方

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 ビギナーに、特にジュニアに向けて。

 クルマやレーシングカートを始めた時に、恐る恐るペダルやステアリングを操作する人が多い。

 これ、とても危ないです。



 反応を遅らせることも危険の一つですが、それよりも周りから追突されます。

 特にサーキットでは。「遅い人」は迷惑をかけていると思ってください。



 最初は仕方ないんですけど、でも「初心者のうちはスピードをあまりださない方が安全」・・・と言う発想は捨ててしまいましょうね。



 アクセルも、ブレーキも、ステアリングも、まず瞬間的に「ぎゅ!」っと使うんです。

 これ、度胸が要りますよ。

 で、すぐ戻して調整に取り掛かる。



 例えばブレーキ。最終コーナー出口からアクセルは「ぎゅ!」っと床まで踏みっぱなしにしますよね(してください)。

 で、コーナーまでどんどん加速して最高速に上り詰めて行きます。

 コーナーに入る瞬間に、いよいよブレーキを「ぎゅ!」っと踏み切っちゃいましょう。

 最初はスピンするかもしれません。いいんです。そのほうが。コースアウトしてしまうから、他の人には迷惑になりません。

 で、次に同じコーナーに入るとき、「ぎゅ!」っと踏んだ左足をどれだけ早くペダルから離せるかに挑戦するんです。

 コーナー直前から、「左足がペダルから離れてる」⇒「左足でペダルを踏み切る」⇒「左足をペダルから離す」⇒ターン開始の初級動作を「0.1秒」で終わらせる意識で繰り返し練習しましょう。

 慣れてきたら、踏み切らずに最適な踏み込み量の調整が出来るようになります。

 踏み切っちゃうんですよ。ペダル。レーシングカートはあなたの脚力くらいじゃ壊れません。

 タイヤがロックしてコントロール不能になる経験を一度してしまいましょう。最高速から。

 これが度胸のつけ方、乱暴編です。



 次に、慣れてきたら。

 レーシングカートは壊すと1万円札が何枚も飛んで行きます。

 ご両親からサポートされているジュニアの君たちには払えない金額です。

 絶対に愛車は壊さないこと!スピードが出せるようになった君たちは、簡単にマシンを壊せる能力を身につけています。

 怪我はしても放っておけば治ることが多いですが、レーシングカートは直してあげないと勝手には治りません。

 絶対壊さない。コースアウトするときも壊さないコースアウトの仕方を身につける。そして、それ以前に、朝や休憩中、走行終了後は必ず部品チェックに集中すること。

 一個ベアリングが壊れかけていれば、走っていなければその部品を交換するコストで済みます。

 でもトップスピードで第一コーナーに侵入する瞬間にベアリングが飛べば、他の部品まで壊れます。

 走りとメンテに慎重になること。

 君たち用のカート通帳を作ってもらいなさい。予算残額を毎日にらみながら、どの部品が壊れたら赤字になるか気を配る。

 これが、慎重になるためのコツ。



 走りに慎重になるのではなく、コースアウトやクラッシュコントロールに慎重になりなさいってことです。君たちくらいのレベルになっていれば、出来ます。



 通帳、作ってもらうんだよ!





 

posted by papacchi at 00:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 3.モータースポーツと教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月18日

モータースポーツ&電動レーシングカート ドライビング 失敗の仕方を学ぶ

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 どんなものでも始めたばかりのころは誰もが、「どうしたら上手になるだろうか・・・」と考えながら、様々な練習をします。

 それと同時に、無意識に失敗の仕方を身に着けていきます。

 特に失敗した時に生じる怪我や損害が大きいもの・・・ここではもちろんドライビングやビジネスですが・・・に取り組む時は、「積極的に失敗の仕方を身につける」姿勢が大切です。



 「たまたま」でしたが、実体験で得た例をひとつ。

 私がスキーに夢中だった子供の頃、転倒することがとても「格好悪い」と思っていました。

 もちろんチャレンジングな滑走ばかりしていましたから、転倒しないほうが不思議だったと思います。リフトも付いていないようなゲレンデ・・・と言うか勝手に山の斜面を利用して地元のスキーヤーが楽しんでいたのですが・・・を小学校低学年の子供がてっぺんから裾まで直滑降で滑り降りたり、10〜20mも飛ぶことが出来るジャンプ台を自分たちで作り、日が暮れるまで飛距離を競ったり、人間が辛うじて1人通過できるような2本の木の間を助走区間をどんどん伸ばしながら、どのくらいのスピードまで通過出来るか競い合う・・・。

 場所によっては最大斜度が40度近い斜面もありました。

 自然のままの斜面ですから、凹凸も激しい斜面です。

 ですが、どんなに怖くても「僕はやる」、「絶対転ばない」と宣言してチャレンジしていました。

 そうは言っても、自分の限界に挑戦しているわけです。バランスを崩せば簡単に転倒します。

 ところが、面白いことに気がつきました。

 勢い良く転倒しても、転倒を開始した時の勢いを利用しながらクルリと受身をすると同時に立ち上がって止まったり、滑り続ける。これを一連の動作で行うと、決して転倒したとは思われないのです。

 上手にリカバリーしたと、友人達から逆に賞賛される。

 それから、「だめだ!バランスを戻せない!」と思った瞬間に転倒後の準備をはじめ、雪面を一回転しながら勢い良く立ち上がる習慣を身につけました。

 片足のスキーが外れた程度ならそのまま片足で滑って行けますが、滑走中の激しい衝撃(コブ斜面や高速ターン中)で両足のスキーが外れても、スキー靴でそのまま滑っていけるバランス感覚も自然と身についていきました。

 転倒する技術も同時に磨いていったわけです。

 幸運にもスキーでは一度も怪我をしたことはありません。

 ボーっと歩いていたりふざけて走っていて、躓いたり滑ってひっくり返ることは今も昔も良くあるのですが、スキーやクルマでは常に失敗することを前提にムチャをしてきました。だから、失敗の数も自然と減っていき、万が一の場合でも回避できるようになって行きました。

 もちろん運が良かったと思います。スピードが好きですから出せるだけのスピードを出して滑走していました。スピードが高まれば衝撃も強くなりますから、バインディングのスプリング強度は常に最大です。ですが、スピードが高かったおかげで、怪我につながりそうな転倒でもバインディングが足から弾き飛んでくれました。

 医学的にも機械工学的にも、骨は「ゆっくりねじられる」よりも「強い衝撃を与える」方に耐えやすい構造になっているのです。

 これは幸運でした。スキーは何本折ったか記憶にありませんが、体の骨だけは折らずにすみましたから。

 ですから、ここで言いたいことはがむしゃらにスピードを高めろと言っているのではありません。

 「失敗する可能性が極めて高い」と肝に銘じつつ、「いつその失敗が襲ってきても驚かない」ように心積もりをしておき、そのうえで「今よりちょっとずつ難易度の高い技術」に挑戦する。もちろん「失敗など絶対するもんか」と決意して。

 この発想をぜひ積極的にトレーニングに取り入れて欲しいと思うのです。

 そして、このサイクルを短くしてトレーニング数を増やす。「今日はひとつクリアしたから、続きはまた明日にしよう。」

 違います。「まだ少し時間が残ってる。明日の分も今から始めておこう!」

 この貪欲さは忘れないで欲しいと思います。

 他の子が翌日の夕方にマスターするのを横目で見ながら、「僕は今日の午前中でマスターできた」というちょっとした成功体験を「毎日」得られるようになります。そしてこれが最後には大きな財産となってくれるのですから。






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モータースポーツ&電動レーシングカート スキルアップに適したトレーニング例

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 ジュニア向けの色合いが強いのですが、4輪モータースポーツのスキルアップに適しているスポーツを紹介しようと思います。

 ドライビング・テクニックが単純に向上するわけではありませんので、その辺は本質を良く理解していただきたいと思います。

 ちなみに、あるプロゴルファーが語った「ゴルフのための身体はゴルフで作る」というコメントが非常にわかり易いコトバとして記憶に残っています。

 合理的といわれる様々なトレーニングメニュー(メンタル、フィジカルともに)は大切です。とくに「怪我をしないためのトレーニング」は最重要なメニューでしょう。

 しかし、トレーニングが上手にこなせるようになることが目的ではありません。

 現在ゴルフプレイヤーの頂点に君臨するタイガー・ウッズは、プロデビュー後数年目に先のコメントを彼のウェブサイトのQ&Aコーナーでファンに回答していました。

 本稿を書き出すにあたり、ふと思い出しましたので紹介しておきます。



 さて、4輪のレーシングカーでは「滑る」という物理現象との直接対決に勝ち続けなければなりません。

 減速、加速、操舵(コーナーリング)の各動作で、最大限の摩擦力を味方に付けることがレーシングドライバーに課せられた最大の命題です。

 極端に言えば、いったん「滑らせて」おいて、そのあとどれだけ短い時間で「滑り」を止めることが出来るかがドライバーの技量に求められているとも言えます。

 初めて走らせたのに、いきなりトップタイムを出したりレースに勝ってしまうドライバーは、この「滑りを止める」までの時間が極端に短いのです。

 当然ながら、滑っている瞬間のスピードは他のドライバーよりも速いわけですから、「滑りを止める」のに許容される時間は最も短いわけです。

 このとき、「あ、滑った!」、「どうしよう!」と思っている時間はありません。

 「こうすれば滑っている時間を減らせるんだ!」という発見を並行させながら、「滑りを止める」アクションを短時間に試行錯誤して習得してしまうわけです。

 具体的に言えば、「4輪は滑るもの」と最初から理解しており、滑っているスピードと摩擦力の強さの相関がデータベースとして身体にインプットされていて、あとは、初めて乗ったレーシングカーの操作方法(舵角−「ハンドルを切る量」や駆動力−「エンジンからタイヤと路面の間に発生させる力の強さ」あるいは制動力−「ブレーキを踏んでタイヤと路面の間に発生させる力」、ひいては慣性−「レーシングカー全体にかかるマクロな加速度」の適正量を探し出すこと)を走りながら短時間に見つけ出す作業に注力しているということです。

 実際には、こんなロジカルな脳の使い方はしていません。反射的に出来てしまうわけです。

 できる人にとっては文字通り「反射的に」出来るアクションです。出来ない理由を考える方が難しいでしょう。

 「無理だろ!」と言う方との大きな違いは、単純に「滑る(滑った)」経験数(時間)が違うということです。

 そして、この違いは決定的な、モータースポーツを始めた直後に明らかな結果として現れます。

  レーシングチームなどのドライバーズ・オーディションで、幼い頃からレーシングカートに馴染んでいるドライバーがいとも簡単に良いラップタイムを出してしまうのは、クルマ(レーシングカー)に乗り慣れていることが最大の理由では無いのです。

 なぜなら彼らにとっても、ミッション付きのレーシングカーは初めて乗るクルマなのです。

 それなのに初めてのクルマで良いラップタイムが出せるのは、レーシングスピードで「滑る」経験を豊富に有しているからなんです。

 

 こういった理由から、やはり早い時期に「レーシングカート」に乗り始めることは有効なトレーニングになります。サーキットの雰囲気にも慣れる事も出来ますし、ルールやマナー、リスク、等々、まさに「レースのことはレースで学ぶ」ことが出来るからです。

 ですが、私自身の経験で言えば、必ずしも幼い頃からレーシングカートに乗っていなければ間に合わない・・・という事はありません。

 先日お話した全日本のトップ・ラリーストも大学卒業後に社会人になってからラリーを始めて、短期間で頂点に立ちました。

 私自身もレース経験どころか、レーシングカートにも乗ったことが無いのにフォーミュラーカーのオーディションでは必ず合格枠に入っていました(残念ながらトップ合格は出来ませんでしたが)。

 フォーミュラーカーのオーディションはステップアップを目指すレーシングカート経験者が多数参加します。それこそ、ウォームアップ・ランから明らかに違う速さで走っているのを何度も目の当たりにしてきました。

 ですが、そんな彼らの中で、しかも合格枠の中になぜ私のような完全な素人が紛れ込めたのか?

 単純です。

 私が北海道の雪が豊富な地域に育って、しかもスピードが大好きな子供だったからです。

 先ほど豊富な「滑る」経験がレーシングドライバーには重要だとお話しました。

 私は2歳からスキーを始め、幼稚園に入る頃には砂利道を自転車で走り回るようになり、オーディションを受ける頃(社会人1年生)までには、砂利道、雪道、アスファルトを問わず使い古したツルツルのタイヤで夜中の山道を毎日走り回っていたのです(キツネの出没には神経を使いましたが)。

 スキーも幼稚園の頃からアルペン競技に参加。

 機能より今日、今日より明日と、常にスピードを高めることが遊びになっていました。

 ここで「滑る」に関わってくるキーワードが、砂利道、雪、ツルツルのタイヤです。

 今後のトレーニングに「滑る」トレーニングの要素を加えるとしたら、普段の遊びにこれらのキーワードを盛り込むことをおススメします。

 特にスピードを伴った遊びと組み合わせることが重要です。

 人気の無いタイミングを見計らって、公園の円形花壇の周りを自転車でぐるぐると回るのも馬鹿にならないトレーニングになります。舗装されていなければ申し分ありませんが、アスファルトでも砂が浮いている(自分で砂を勝手に撒いてはいけませんよ!)なら、比較的低速から練習を始められます。

 そして可能であれば、スキーや自転車など、自分の足に直接負荷がかかる遊びや、体の角度を変えてコーナーリングする遊びが適しています。

 理由のひとつは、失敗すると転倒するという判りやすい基準があるからです。

 転んで痛い目に遭いたい人はめったに居ません。でも、スピードをもっと出したい。この矛盾が「滑る」に対する感度を高めてくれます。

 次の理由として、「滑る」度合いを身体の大きな動作で記憶することが出来ます。スキーなら足の裏から首まで伝わってくるターン中の抵抗力と横滑りの関係が、自転車ならコーナーリング中の自転車や自分自身の傾き具合や車輪が横滑りしはじめる感触として、記憶されるようになります。

 さらなる理由として、反射的にバランスをとれるようになる=「滑り」に対して自然にアクションを始められるようになるからです。

 例えば、初めてのレーシングカーでコーナーリング中に発生した前輪の横滑りをどのような操作で打ち消すか、を反射的に模索しながら実行できるようになるわけです。

 「生まれ付いての反射神経」の良さと幸運に頼るのではなく、「経験によって培われた反射神経」に基づいて根拠のある対応策を瞬時に導き出せるようになる。

 この能力は、実際に安定したレーシング・ドライビングを短期で習得する際に大きく貢献してくるでしょう。



 以上は、私自身の経験から結果的に見出したトレーニング方法です。

 もちろん、個々人の特性や環境、トレーニングの目的に対する切り口次第で、様々なトレーニングが実践可能です。

 重要なことは、四六時中、生活の中で実行するアクション全てに「レーシングドライビングに効果がありそうな動作」を見出し、積極的に強化する強固な意志を持つことだと考えています。




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モータースポーツ&電動レーシングカート 4輪レーシングカーと素質

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 最近は「ご両親」がお子さんをプロのレーシングドライバーにさせたいと、モータースポーツ関係者に相談するケースが多いと聞いています。

 羨ましい時代になりました。

 プロのレーシングドライバーになる方法は数多とあります。それこそ、ドライバー毎に違った方法で実現しているのですから。

 同じことをして、抜きん出る事など出来ませんからね。

 自分で決めた方法で、「プロのレーシングドライバー」になった時、その方法がプロになる方法だったということです。

 一方で、プロのレーシングドライバーになるために必要な素質というものはあるのかもしれません。

 私の数少ない経験や知識から「性格」と「運動適正」から見た素質について少し整理してみようと思います。



 国内で10年近くトップランキングを守っている三菱系のワークス・ラリードライバーとは、たまたま私の本職の関係で知り合いました。

 現在でこそ、彼はレーシングドライバーとしての活動を主体とした生活に切り替えてしまいましたが、それまではサラリーマン・レーサーとしてもNHKなどをはじめ多くのメディアで注目されていました。

 日本国内のトップドライバーでありながら、レース前日まで半導体製造装置の研究開発に「エレクトロニクス・エンジニアとして」も際立った活躍をしていました。

 彼は会社に入ってからラリーと出合ったと言います。そして、初めてエントリーしたレースで優勝。その後も着実にステップアップを続け、ワークスチーム(三菱)から声が掛かったそうです。

 全くモータースポーツに縁故は無く、「エレクトロニクス・エンジニア」としてのスキルアップに注力していたとのこと。

 まさに天才肌のドライバーに見えますよね。

 ですが、ラリーストとしての彼をエレクトロニクス・エンジニアの姿から見てみると面白い特徴に気付きました。

 慎重かつ大胆。

 臆病なのでは?と思うくらい慎重でありながら、一度決断した方針には大胆なアプローチを示しました。

 また、人を惹きつける魅力は特筆するものがありました。

 面白いことに私の他に付き合いの長い関係者以外は、彼が「日本を代表するラリースト」だということを知りませんでした。あくまで「エレクトロニクス・エンジニア」として認知され、そして開発ミッションに対する姿勢から他のスタッフに信頼されていました。

 どこまで本音かわかりませんが、彼はエレクトロニクス・エンジニアとして成功したいと言っていました。

 が、彼を支援するモータースポーツファンは彼を手放さなかったようです。

 さて、私自身が常々感じているのは、クレバーでクレイジー、そしてタレントであることがレーシングドライバーになるための重要な性格的素質だということです。

 クレバーであること。それは、臆病なことです。臆病だから勘だけで飛び出して行きません。

 クレイジーであること。それは、決めたことをやり抜く意志の強さです。ステップアップすると決めたら何が何でも今のカテゴリーで勝ち抜く、このコーナーで抜くと決めたら、それ以前からラップを組み立て、怯まずにパッシングしていく。どちらにも共通の性格です。

 そしてタレントを備えていること。独りよがりで自己主張が強くても、何故か惹き付けられてしまいバックアップしたくなるキャラクターと魅力あるアクション。

 あまりに一般論すぎるので、当たり前だろうと言われてしまいそうですね。

 でも、この当たり前な素質が備わっていないと成功するのは困難だと直感でも判って頂けると思います。

 結局、性格的な面ではモータースポーツに限った素質ではないということです。



 一方、運動適性についてはどうでしょう。

 スポーツ万能な人にしか出来ないとは考えていません。

 正直なところ、反射神経に恵まれているとか、基礎体力に優れていることは必須ではないと考えています。

 強いて言えば、心肺機能が低すぎると危険だということでしょう。

 もちろんこれも、克服は可能です。

 300km/h以上の速度環境下で平常時と変わらない心拍数や血圧を維持できる自律神経をトレーニングで作り上げればよいのですから。

 また、平衡感覚が鋭ければ有利に働くと思います。



 モータースポーツは男女間にハードルが無いスポーツだとも考えています。

 それは、上に示したとおり、相対的な肉体的強靭さが勝敗を決する要因として挙げられないスポーツだからです。

 もちろん、「自分の」体重を支える程度(とは言っても4G、5Gといった加速度で支えなければなりませんが)の身体能力を備えていれば良いということです。

 いずれ近いうちに女性がフォーミュラ・ワンのワールドチャンピオンになっても不思議は無いと、私は期待しています。

 ですから運動適性にも絶対的な素質などは無いということです。

 速くなればなるほど、その速度に自分をマッチングさせて行く。どんなスポーツでも同じ努力です。

 もちろんモータースポーツでは「最初から速い」、「1度走らせただけで習得できる」といった学習能力の高さは魅力です。他のスポーツに比べて、現在のモータースポーツは「コストがかかりすぎる」からです。頭でイメージできること、それを実際に行えること。リアリティのあるクリエイティブなイメージトレーニングが、より強く求められるスポーツだと考えています。



 最後に、理由はどうあれモータースポーツが好きで好きでたまらないことが「プロのレーシングドライバー」になるための大前提でしょう。

 そして、いつか「プロのレーシングドライバー」になったとき、それで安堵してしまわない人=常に自分を成長させることに貪欲な人であることが大切な素質だと思っています。

 いずれ私がファーストステップで立ち上げるレーシングスクールやレーシングチームでは、こういった素質を身につけるための努力を惜しまない「ドライバー」や「スタッフ」をバックアップしていきたいと考えています。




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モータースポーツ&電動レーシングカート モータースポーツと子供教育

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 古くから言われていることだが、モータースポーツはビジネス教育に有益だ。

 「仮にレースで結果を出せずに退いたとしても、若いうちから事業家としてビジネスで身を立てるだけの実力を身につけることが可能だ」と、かれこれ30年前には見聞きしている。

 当時、僕は中学生。

 モータースポーツの存在を知ったのが中学1年生。それまではヨーロッパのアルペンスキーの専門学校へ進学して、ワールドカップ・レーサーになることが夢だった。

 ただ、ヨーロッパでのアルペンスキーの認知度は王室並みと言われていたものの、日本国内ではほとんどビジネスとして成り立たないことを小学生ながらに知っていた。

 ツールドフランスなどに代表される自転車レースへの道も模索したが、そもそも日本国内にジュニア向けレースすら開催されていなかったから、情報を集めて知識に留めるまでにしか至らなかった。

 そんな時に、フォーミュラーワンの存在を知った。

 そしてすぐに、ドライバーになっても、チームオーナーになっても、さらにはデザイナーやオーガナイザーになっても、莫大な所得が手に入ることを知る。

 当時、ロータスの天才コーリン・チャップマンが僕の目標になった。

 レーサーとしての経歴を持ち、レーシングチームを創設し、レーシングマシンのみならずキットカーの開発・販売も手がけていたビジネスマンに、あっという間に惹かれてしまった。

 FIAのルールの裏を抜けながら常に最先端の「勝てる」アイデアを生み出すアクティビティは、雑誌でしか拝むことが出来ない田舎のうぶな中学生には輝いて写った。

 僕が入学前から航空工学・・・というより流体力学を選んで大学に進学することを思い描いたのは、コーリン・チャップマンと雑誌で出会った中学生の時だった。

 事業家の近道であるレーシング・ドライバーの道を選ばずにエンジニアの道を選んだのは、僕の住む北海道の片田舎ではモータースポーツとの接点が全く無かったからだ。

 ならば、「エンジニアとなってロータスへ行く!」

 これが当時の僕の考えうる限界だった。

 今思えば、より適切なアドバイスやモータースポーツ教育、あるいは「お金教育」を受けられたなら、真っ先にレーシングドライバーの道を選んだだろう。

 技術馬鹿になってしまうより、成功の有無に関わらずビジネスノウハウを培って行ける方を選びたかったからだ。

 それは今、より強く感じている。

 僕はビジネスを知らない。

 エンジニアとしてはそこそこに成長できたとは思っているものの、自分で起業出来ていない。

 大きな会社では大きな仕事が出来る・・・そうかも知れない。

 だが、自分のしたいように仕事は出来ない。そうするためには自分で「お金」を得てくるしか無い。

 判っていたはずなのに、16年の時間を悶々としながら費やした。

 なぜなら・・・。もう一度言う。僕はビジネスを知らないからだ。

 モータースポーツは僕の子供時代に大きな影響を与え、大きな選択をさせた。

 もし、実際のモータースポーツに触れていたら・・・。

 就職後、わずかばかりだがモータースポーツにドライバーとして触れる機会を得ることが出来た。

 そのとき痛感した。

 モータースポーツはアスリートとしての社会教育ではなく、ビジネスパーソンとしての総合教育の場として自然と機能していることを。

 フォーミュラーカーチームのオーディションを受けるたびに、まだ10代のドライバーでありながらしっかりとスポンサー契約を得ている姿を何度目撃したか。

 僕には、年間活動費を捻出する方法など全く思いつかなかった。

 フルサポートを受けられる成績を得られるまでオーディションを受けたが、本業がその時間を許さなくなってしまい諦めてしまった。

 もちろん、モータスポーツは大人社会を早いうちに学べるということも良く言われる。

 ルールの徹底と、マナーの徹底、その中で全力で競い合う精神性。もちろんこれらもモータースポーツを続ける過程で得られる成果だろう。

 だが、他のスポーツに無い大きな成果は、一生の生き方を決める「お金」教育と、限界ぎりぎりの「生き抜く術」教育の2つだと思う。

 僅かな隙に、選手生命どころか一生を棒に振るリスクを抱えているスポーツ。

 そして、そのスポーツをするために最初に準備しなければならない多額の「お金」。

 お金持ちだからできるんだ・・・などという「甘ったれた言い訳」は通用しないのがモータースポーツ。



 僕は今、このモータースポーツを教育のフィールドとしても積極的に活かせないか、検討を進めている。




posted by papacchi at 10:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 3.モータースポーツと教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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