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2009年09月25日

モータースポーツ&電動レーシングカート EVレーシング・カートの本質的な問題点

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EVと聞くと、自然と「バッテリー」をイメージすると思います。

ですが正直なところ、現時点でバッテリーほど非現実的なパーツは無いと思っています。

ガソリンスタンドで給油する代わりに、急速充電できればいい、あるいは、バッテリー・ユニットごと交換できればいい、そんな発想でEVの開発がどんどん進んでいるように感じている方も大勢いらっしゃると思います。

ただ、残念ながら現時点でのバッテリーが活躍できる範囲は「ハイブリッド」カーが関の山というのが実情です。

2010年には日産からEVが販売されるとか、すでに三菱がi-MiEV(アイミーブ)を市販しているとか、反論される方も多いでしょう。

ですが、多分ここ1、2年で、その限界がハッキリするはずです。

次世代の新型リチウムイオン・バッテリーを使ってEVが実用化できたとしても、日頃見慣れているような自動車とは全く違った車両コンセプトが取り入れられなければ、辛うじて「電気だけで走ってます・・・。」としか言えないような状況が続くはずです。

そもそもバッテリーは重すぎるんです。

リチウムイオンだからといって、ドラスティックに軽量化されるわけではありません。

電気2重層キャパシターを期待する人も、もう居ないでしょう。

燃料電池?気持ちはわかりますが、メタノール燃料を素直に「燃やした」方が桁違いに現実的です。

ここ数年先のバッテリー開発コンセプトから類推すると、EVよりは、今後増える家庭用コ・ジェネから得た電力備蓄にバッテリーを用いる方が適しています。

EVにバッテリーをどうしても活用したいとするなら、一人乗りか二人乗りの車両。

それも、オール・カーボンファイバー製の劇的に軽量化された車両。

そう、モーターサイクルか、それに類する3〜4輪車にまで発想を切り替えないと、「走るねぇ、これ。」と言えるようなEVにはならないということです。

学校で習いましたよね?電池の原理を。

電子の流れを生み出すためだけに、必要なものも。

レモン電池。グレープフルーツ電池。実験したんじゃないですか?

どれほどの電力が得られました?

一方で、カセットコンロでお鍋を楽しんだ経験もおありでしょう?

どちらがパワフルでした?

みんな知っているはずなんです。経験的に。電池から取り出せるエネルギーと、ガスの燃焼から得られるエネルギーの差を。

いつかは電力だけで飛行機を飛ばし、ロケットを飛ばせるようになるかもしれません。

でも、そんなことがまだまだ果てしない先の夢に感じるとしたら、現段階ではガスの燃焼にはとうてい及んでいないということを肌で感じているということです。

じゃあ、なぜEVレーシングカートなんてやろうとしているんだ?と聞かれそうですね。

レーシングカートは一人乗り。パーツもパイプばかりで簡素にフレームを組んだだけ。

EV並みのバッテリーを積めばもの凄いマシンになりそうですから(笑。

いえいえ、それは冗談。ただ、EVのフィージビリティ・デモンストレーションとして大きな効果を持つと思っているんです。

電池じゃ、この程度のことしか出来ないんだぞ!と。

そして、僕はEVだからと言って「バッテリーを積まなければならない」とは思っていません。

現在、様々な方面でチャレンジされているEVレーシング・カートは12V鉛蓄電池×4というのが多いようです。

仮に、これだけのバッテリーで1時間走れるとしましょう。それで満足できますか?

朝8時から夕方17時まで9時間乗りたいと思ったら、4×9=36個の鉛蓄電池が必要です。

1つ充電するのに何時間かかるでしょう?毎回36個の鉛蓄電池をクルマに積んでコースに行きますか?サーキットが鉛蓄電池をレンタルしてくれれば良いと思いますか?

昨日考えた50m□のサーキットで考えてみましょう。

12台のカートが朝からやって来て、半数の6台がサーキットからバッテリーをレンタルするとします。朝から夕方までたっぷり走ろうとすると、1台あたり36個のバッテリーが必要でしたね。そうなると、6台分ですから、サーキットでは216個のバッテリーを用意しておかなければなりません。

翌日のお客様用に、夕方17時以降から216個のバッテリーを充電して翌日朝8時までには順次充電を終えておかなければならない・・・。12台のカート全てがレンタルしたいと言い出したら、単純に2倍の数を用意しなければなりません。

まあ、急速充電可能なリチウムイオン・バッテリーが一般ユーザーにリリースされるようになれば少しは緩和されるでしょう。しかし、そうなるにはまだまだ時間がかかります。

もしかすると一般ユーザーにはリリース出来ずに終わるかもしれません。それほど取り扱いがシビアなバッテリーなんです、リチウムイオン・バッテリーは。

そう考えると、バッテリーではない方法でEVレーシングカートを考えるという視点も必要になってくると思ったわけです。

誤解の無いように言っておきますが、バッテリーを否定するわけではありません。

ですが、これまで「EV=電池」と思っていた視点を、思い切り違う所へ移してみる良い機会だと思っています。

EVレーシングカートのエナジー・リソースは何処にどのような形でマウントできるのか?

これが最大の本質的問題だと思っています。



posted by papacchi at 21:38| Comment(0) | 4.電動レーシングカート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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