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2008年06月18日

モータースポーツ&電動レーシングカート スキルアップに適したトレーニング例

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 ジュニア向けの色合いが強いのですが、4輪モータースポーツのスキルアップに適しているスポーツを紹介しようと思います。

 ドライビング・テクニックが単純に向上するわけではありませんので、その辺は本質を良く理解していただきたいと思います。

 ちなみに、あるプロゴルファーが語った「ゴルフのための身体はゴルフで作る」というコメントが非常にわかり易いコトバとして記憶に残っています。

 合理的といわれる様々なトレーニングメニュー(メンタル、フィジカルともに)は大切です。とくに「怪我をしないためのトレーニング」は最重要なメニューでしょう。

 しかし、トレーニングが上手にこなせるようになることが目的ではありません。

 現在ゴルフプレイヤーの頂点に君臨するタイガー・ウッズは、プロデビュー後数年目に先のコメントを彼のウェブサイトのQ&Aコーナーでファンに回答していました。

 本稿を書き出すにあたり、ふと思い出しましたので紹介しておきます。



 さて、4輪のレーシングカーでは「滑る」という物理現象との直接対決に勝ち続けなければなりません。

 減速、加速、操舵(コーナーリング)の各動作で、最大限の摩擦力を味方に付けることがレーシングドライバーに課せられた最大の命題です。

 極端に言えば、いったん「滑らせて」おいて、そのあとどれだけ短い時間で「滑り」を止めることが出来るかがドライバーの技量に求められているとも言えます。

 初めて走らせたのに、いきなりトップタイムを出したりレースに勝ってしまうドライバーは、この「滑りを止める」までの時間が極端に短いのです。

 当然ながら、滑っている瞬間のスピードは他のドライバーよりも速いわけですから、「滑りを止める」のに許容される時間は最も短いわけです。

 このとき、「あ、滑った!」、「どうしよう!」と思っている時間はありません。

 「こうすれば滑っている時間を減らせるんだ!」という発見を並行させながら、「滑りを止める」アクションを短時間に試行錯誤して習得してしまうわけです。

 具体的に言えば、「4輪は滑るもの」と最初から理解しており、滑っているスピードと摩擦力の強さの相関がデータベースとして身体にインプットされていて、あとは、初めて乗ったレーシングカーの操作方法(舵角−「ハンドルを切る量」や駆動力−「エンジンからタイヤと路面の間に発生させる力の強さ」あるいは制動力−「ブレーキを踏んでタイヤと路面の間に発生させる力」、ひいては慣性−「レーシングカー全体にかかるマクロな加速度」の適正量を探し出すこと)を走りながら短時間に見つけ出す作業に注力しているということです。

 実際には、こんなロジカルな脳の使い方はしていません。反射的に出来てしまうわけです。

 できる人にとっては文字通り「反射的に」出来るアクションです。出来ない理由を考える方が難しいでしょう。

 「無理だろ!」と言う方との大きな違いは、単純に「滑る(滑った)」経験数(時間)が違うということです。

 そして、この違いは決定的な、モータースポーツを始めた直後に明らかな結果として現れます。

  レーシングチームなどのドライバーズ・オーディションで、幼い頃からレーシングカートに馴染んでいるドライバーがいとも簡単に良いラップタイムを出してしまうのは、クルマ(レーシングカー)に乗り慣れていることが最大の理由では無いのです。

 なぜなら彼らにとっても、ミッション付きのレーシングカーは初めて乗るクルマなのです。

 それなのに初めてのクルマで良いラップタイムが出せるのは、レーシングスピードで「滑る」経験を豊富に有しているからなんです。

 

 こういった理由から、やはり早い時期に「レーシングカート」に乗り始めることは有効なトレーニングになります。サーキットの雰囲気にも慣れる事も出来ますし、ルールやマナー、リスク、等々、まさに「レースのことはレースで学ぶ」ことが出来るからです。

 ですが、私自身の経験で言えば、必ずしも幼い頃からレーシングカートに乗っていなければ間に合わない・・・という事はありません。

 先日お話した全日本のトップ・ラリーストも大学卒業後に社会人になってからラリーを始めて、短期間で頂点に立ちました。

 私自身もレース経験どころか、レーシングカートにも乗ったことが無いのにフォーミュラーカーのオーディションでは必ず合格枠に入っていました(残念ながらトップ合格は出来ませんでしたが)。

 フォーミュラーカーのオーディションはステップアップを目指すレーシングカート経験者が多数参加します。それこそ、ウォームアップ・ランから明らかに違う速さで走っているのを何度も目の当たりにしてきました。

 ですが、そんな彼らの中で、しかも合格枠の中になぜ私のような完全な素人が紛れ込めたのか?

 単純です。

 私が北海道の雪が豊富な地域に育って、しかもスピードが大好きな子供だったからです。

 先ほど豊富な「滑る」経験がレーシングドライバーには重要だとお話しました。

 私は2歳からスキーを始め、幼稚園に入る頃には砂利道を自転車で走り回るようになり、オーディションを受ける頃(社会人1年生)までには、砂利道、雪道、アスファルトを問わず使い古したツルツルのタイヤで夜中の山道を毎日走り回っていたのです(キツネの出没には神経を使いましたが)。

 スキーも幼稚園の頃からアルペン競技に参加。

 機能より今日、今日より明日と、常にスピードを高めることが遊びになっていました。

 ここで「滑る」に関わってくるキーワードが、砂利道、雪、ツルツルのタイヤです。

 今後のトレーニングに「滑る」トレーニングの要素を加えるとしたら、普段の遊びにこれらのキーワードを盛り込むことをおススメします。

 特にスピードを伴った遊びと組み合わせることが重要です。

 人気の無いタイミングを見計らって、公園の円形花壇の周りを自転車でぐるぐると回るのも馬鹿にならないトレーニングになります。舗装されていなければ申し分ありませんが、アスファルトでも砂が浮いている(自分で砂を勝手に撒いてはいけませんよ!)なら、比較的低速から練習を始められます。

 そして可能であれば、スキーや自転車など、自分の足に直接負荷がかかる遊びや、体の角度を変えてコーナーリングする遊びが適しています。

 理由のひとつは、失敗すると転倒するという判りやすい基準があるからです。

 転んで痛い目に遭いたい人はめったに居ません。でも、スピードをもっと出したい。この矛盾が「滑る」に対する感度を高めてくれます。

 次の理由として、「滑る」度合いを身体の大きな動作で記憶することが出来ます。スキーなら足の裏から首まで伝わってくるターン中の抵抗力と横滑りの関係が、自転車ならコーナーリング中の自転車や自分自身の傾き具合や車輪が横滑りしはじめる感触として、記憶されるようになります。

 さらなる理由として、反射的にバランスをとれるようになる=「滑り」に対して自然にアクションを始められるようになるからです。

 例えば、初めてのレーシングカーでコーナーリング中に発生した前輪の横滑りをどのような操作で打ち消すか、を反射的に模索しながら実行できるようになるわけです。

 「生まれ付いての反射神経」の良さと幸運に頼るのではなく、「経験によって培われた反射神経」に基づいて根拠のある対応策を瞬時に導き出せるようになる。

 この能力は、実際に安定したレーシング・ドライビングを短期で習得する際に大きく貢献してくるでしょう。



 以上は、私自身の経験から結果的に見出したトレーニング方法です。

 もちろん、個々人の特性や環境、トレーニングの目的に対する切り口次第で、様々なトレーニングが実践可能です。

 重要なことは、四六時中、生活の中で実行するアクション全てに「レーシングドライビングに効果がありそうな動作」を見出し、積極的に強化する強固な意志を持つことだと考えています。




posted by papacchi at 10:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 3.モータースポーツと教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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