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2008年06月18日

モータースポーツ&電動レーシングカート 電動レーシングカートの位置付け

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 僕が考えるEVレーシングカーのファーストステップは電動レーシングカートの実用化と普及。

 自動車の進化過程を考えると、EV(電気自動車)の普及とモータースポーツへの展開が自然のように考えられるが、一度普及したガソリンエンジン自動車のEVへのリプレース(置換)を待つことは迂遠でしか無いと僕は感じているからだ。



 レーシングカートは自動車の発展史の後半に生み出された大きな「発明」だ。

 「発明」という表現を使うと?(疑問符)を付けたがる人が多いかもしれない。

 たしかに、公道向けに作られた乗用車から多くの部品、装備を徹底的に取り払っただけの「おもちゃ」だと言い切ることも出来る。

 パイプフレームにタイヤとステアリングシステム、ちっぽけでトランスミッションすら付いていないエンジンと、PL(製造物責任)の観点から見れば非常識な燃料タンクとシート。

 たったこれしか備えていない「おもちゃ」を「発明」と言えば、日本の「特許庁」からは簡単に「従来技術から用意に類推しうる」と拒絶されてしまうだろう。

 だが、在来の乗用車とは異なる動特性を有している、明らかに異質な乗り物がレーシングカートだ。

 レーシングカートに乗ったことがあり、僅かばかり敏感な神経を持ち合わせていれば、レーシングカートを「速く」あるいは「滑らかに」走らせるためにはステアリングを切っては(回しては)いけないことに気付くだろう。

 わずかに前輪が操舵されるだけでブレーキが掛かってしまう。

 これを一般公道を走行する乗用車で感じ取ることは非常に難しい。

 実際にはレーシングカート同様に乗用車でも同じ物理現象が生じている。だが、あまりに大きな重量と、しなやかすぎるスプリングのおかげで、この物理現象を体感することが出来ないようになっている。

 レーシングカートは慣性を利用して、路面とタイヤの間に適度な滑り(スリップ)を生じさせて操舵するように出来ている。

 一方、一般的な乗用車では路面とタイヤの間のすべり(スリップ)を可能な限り生じさせないように作られている。

 要はコーナーリングの方法が全く異なっている。

 この点が自然現象を利用した装置として「発明」に値すると考える点だ。

 そしてこの結果、人類は世の中でもっとも「シンプル」な自動車を手に入れることが出来た。



 一般乗用車もレーシングカーとして改造を加えると非常にレーシングカートに似た特性を持ち始める。

 だから、レーシングカートとレーシングカーひいては一般乗用車には「移植」性の高い関係を有している。

 僕が電気自動車(EV)、いやEVレーシングカーを開発するよりも電動レーシングカートの実用化を優先させるべきだと発想する原点は、トライアンドエラー(試行錯誤)を必須とするモータースポーツの活動形態と、フィールドテストを短期で加速的に行いたい「開発途上」の電気自動車の現状が協調させやすい関係にあるという点に見出される。

 モータースポーツはドライバーとレーシングマシンの両方にスキルアップ(技術向上)が要求される特殊な(私から言えば当たり前な)スポーツだ。

 ライバルを制する、記録を更新する・・・これらの目的を果たすために出来ることは、アイデア次第で無限に見出すことが出来る。

 競泳の世界で「水着」の性能差が「公正さを欠くのではないか?」といった議論が出ることが不思議でならない。モータースポーツではありとあらゆる英知を注ぎ込む。

 この世界に、新しい技術=EV技術を投入することは決して不思議ではない。

 もし、ガソリンエンジンよりもラップタイムを高められるようになれば、EVだけの独立したレースとしてではなく、レースで優位に立つための強力なツールとしてEVシステムを導入するレーシングチームも出現するかもしれない。

 だから、EVシステムをモータースポーツに導入すれば、驚くほど短期間にEVシステム自体の性能向上が図られ、信頼性の高いシステムへと成長が促進されるだろう。

 そして、EVシステムの最大の要となる駆動システムに限定して最優先に開発を加速したいのなら、「最もシンプルな」レーシングカートに搭載してデバッグ、バージョンアップを行うのが効率的だ。

 だから、私は「電動レーシングカートの実用化と普及」を「まさに今」行いたいと考えている。




posted by papacchi at 10:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 4.電動レーシングカート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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